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コロナ後遺症(Long COVID)と漢方<2>

[2021.10.04]

オペラシティクリニックの院長・漢方専門医の室賀です。

8月に猛威を振るっていた新型コロナウィルス感染も峠を越え、当院でも新たに陽性となる患者様は殆どいなくなりました。(10月3日現在)
一方で、マスコミでも報道されているような、疲労感やブレインフォグと言われる思考力の低下、脱毛、味覚・嗅覚障害などのコロナウィルス感染の後遺症で来院される方が増えています。
これらの症状は、西洋医学ではなかなか上手く対処できない症状です。
勿論、漢方であれば必ずよくなるものではありませんが、少なくとも対処方法は様々考えられます。
食欲低下や倦怠感は、漢方の考え方では脾虚(ひきょ)と言い、元気を作り出す元の脾の働きが低下しているために起きると考えます。脱毛やブレインフォグは体中にエネルギーを運ぶ血(けつ)が不足している(血虚・けっきょ)ために生じると考えて対応します。味覚・嗅覚障害も、味覚や嗅覚を感じる神経の異常ですので、炎症を起こした周囲の血流改善(瘀血・おけつ)や浮腫(水毒・すいどく)を軽減させる処方を用いてみます。
脾虚の代表的な処方は、補中益気湯や六君子湯。血虚は四物湯を含む十全大補湯や人参養栄湯など、血流や浮腫を改善する処方は、当帰芍薬散などがあります。
漢方治療はオーダーメードですので、各個人の症状と状態に合わせて処方を検討して治療します。
そして、最初は少し大変でも、可能でしたら煮出す煎じ薬(保険適応)を使われるとより治療効果が期待できます。
基本的には初診の患者様には来院をお願いしておりますが、オンライン診療をご希望の場合には事前にお電話をお願い致します。(03-5353-7100)

 

室賀一宏

オペラシティクリニック院長

日本東洋医学会漢方専門医。

東京医科⻭科大学院卒。ʼ08年〜ʼ19年 同大准教授、日本大講師を歴任。 

 30年間、救急医療を主とする病院の 腎臓内科・一般内科に勤務し、2017年 10月より現職。真摯に患者と向き合い、 個々に合わせた最善の診療を心掛ける。 患者アンケートでも高評価を受け、 前職場にて今も続ける漢方外来は3ヶ月の 予約待ち。著書(共著)に『漢方内科・(腎・泌尿器疾患)』、 『スキルアップのための漢方相談ガイド』 など。 

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