インフルエンザの予防投与について【2023/01/25加筆】
「どうしても今、インフルエンザに感染したくない」という場合、原則として以下の方を対象に抗インフルエンザ薬の予防投与を行っております。
(予防投与をしても100%予防はできません。)
※インフルエンザを発症している患者の同居家族又は共同生活者であり下記に該当する方。
(1)高齢者(65歳以上)
(2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者
★予防投与については大きな副作用が出た場合、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる可能性があります。
★対象者であっても「予防投与」は健康保険は適応されません。
★自由診療なので通常の保険診療と同日の処方は出来ませんのでご留意ください。
★上記対象者以外でも、試験や重要な会合、介護などでどうしても今感染を避けたい場合に抗ウィルス薬の予防投与は可能です。
★当院は18歳以上の方で、1シーズン1回限りの対応とさせていただきます。
診察にてアレルギーや病歴などを確認し、問題なければ、同意を頂いた上で処方いたします。
耐性ウィルス発生を予防する観点からも、どなたにでも・・・とはなりませんので、ご理解の程宜しくお願いします。
<タミフル>
1日1回10日間
通常、成人は1日1回1カプセル(オセルタミビルとして75mg)を、7~10日間服用します。
10日を上限として、タミフルを連続して服用している期間のみ予防効果が持続します。
主な副作用として、動悸、血圧低下、 蕁麻疹、血便、 腹痛などがあります。
相談料1000円 + 処方料5000円として6000円(税別)です。
<イナビル>
1日1回1キット2日間(10歳以上のみ)
通常、成人は1容器を、1日1回、2日間吸入する、吸入薬になります。予防期間は7~10日間とされています。
主な副作用として、下痢、悪心、胃腸炎、蕁麻疹などがあります。
相談料1000円 + 処方料7000円として8000円(税別)です。