「コロナ禍でも活躍する食品備蓄」
オペラシティクリニック管理栄養士、室賀伊都子です。
東日本大震災から10年が経とうとする今、私達はコロナウイルスの脅威と向き合いながら日々を過ごしています。
このような中で食品備蓄(ストック)に対する意識も少しずつ変わってきたように感じています。
以前は「各家庭で3日分の食品備蓄」がスタンダードでしたが「7日分の備蓄を」が呼び掛けられるようになりました。
農林水産省や各自治体も「災害に備えた食品備蓄」に関するリーフレットを次々発行し、内容もフレキシブルに改定されてきています。
⇒guidebook-3.pdf (maff.go.jp)「災害時に備えた食品ストックガイド」(農林水産省)
乳幼児・高齢者・慢性疾患・食物アレルギーの方を対象にした食品ストックガイドも作られ、大変わかりやすく、充実した内容となっていますので是非ご覧になってください。
⇒need_consideration_stockguide.pdf (maff.go.jp)「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」
(※この2冊は当院の待合に置いてあります。ご自由にお持ち帰りください)
さらに「ローリングストック」という概念も広がっています。これは日々の食事に缶詰や乾物、レトルトカレーなど長期保存可能な物を取り入れ、「消費→ストック→消費…」のサイクルを回し続け、非常時にも常時に近い食べ方を維持していけるよう習慣化していきましょうという呼びかけです。
実は「ローリングストック」、コロナ理由で外出できない時にも大いに役立ちます。
さらにはリモートや飲食店の時間制限などで食事に困っている方にもおススメの方法。
ストックしているレトルトカレーに水煮の大豆缶詰や冷凍庫のミックスベジタブルをチンしてトッピングするなど、チョイ足しすればバランスもグッと良くなります。
今回は、災害食の実習で評判の良かった「切り干し大根とツナのサラダ」をご紹介します。手を汚さず、火も包丁も使わず、ポリ袋でつくれる1品です。